２０１８年度　発表会感想（その３）

発表会の感想を聞かせてください。

今年は中学生になってから初めての発表会でした。

部活動もあったりテストや勉強に追われる日々で大変だったけど、その中でも効率よく練習もできて実力も出せたと思います。

今回は中１「あいうえお順」でも最初だったので結構緊張しました。

リハーサルの時は全く緊張しなかったし良い感じだったのに、いざ本番になると呼吸が早くなり手と足が少し震えて、とても焦りました。

このままでは質素な音の響きになったりペダルが上手に踏めなくなったりして、全体的に暗い音にならないかとても心配しました。

最後の確認で膝で弾いてみると、最初の小節が思い出せなくなってビックリしました。

ですがステージに出ると思い出せて不安を感じずに弾く事ができました。

弾いているとどんどん顔が熱くなって熱があるのかと思いました。今思うともう少し上手に弾けたなと思います。

沢山の人の前で演奏する、舞台に立つというのは、とても良い経験になるといつも思います。

将来そのような機会があれば、今の経験は役立つと思います。

難しい曲や長い曲、有名な曲を弾いている先輩達がいるので、中２になればテクニックをしたり練習曲を弾いたりともっと上手に弾ける様に頑張りたいです。

今より更に忙しくなる部活動や勉強と付き合いながら、効率よくピアノを楽しみたいです。

有名な曲をもっと沢山発表会で披露できるよう、日々の練習を大切にしたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

（講師より）

感想文用紙にびっしりと、本番に於ける演奏する側の人間のリアルな心の内を子細漏らさず書いてきてくれました。

客席からでも演奏者の緊張が見て取れると思いますが、実際は想像をはるかに上回る緊張やプレッシャーと葛藤しています。

そんな中でもメンタルを強く保つ事を意識できたのは立派だと思います。

私は発表会が終わって、今とてもホッとしています。

今年の曲は誰もが知ってる曲だったので、とても緊張していて毎回弾いた時につまる所を何度も練習しました。

本番ではソロの前に連弾がありましたが、今年は初めて組むペアだったけど心を一つにして弾く事が出来ました。

連弾を弾くとすぐにソロの順番が回ってきて、とても緊張しました。

中央公民館のピアノは先生の家のピアノと違って、ペダルがとても響きやすくなっていたので、リハーサルの時から確認はしていたけど、慣れない感覚の中で弾くのはいつもより難しく感じました。

少し間違えて悔しい所もあったけど、最後まで止まることなく弾き切る事ができて良かったです。

今まで練習してきた全ての事を出し切って弾く事が出来ました。

少し間違えて悔しかった所は来年の発表会で上手く弾けるように今から努力していきたいです。

沢山の人の心に響くような音楽を奏でられるようになりたいです。

（講師より）

今回の発表会の感想文ですが、中学生以上はこちらが驚くほど「音」に対する反省を書いている人が多かったです。

ペダルのクセもそうですがピアノは個体差があり、そしてピアニストは原則としてその場所に置いてあるピアノで演奏をしなければなりません。

「お家だとうまく出来たのに」は言い訳として通用しないのがピアノ弾きの宿命です。

自分の目指す音、理想の演奏をイメージしながら、それを今、ここにあるピアノでいかに実現させるかが学習段階の子供からプロのピアニストまで共通の課題であるのです。

その点が分かりつつある事は教える側として大変嬉しく思います。

新学期が始まり、それぞれの生徒さんが新しい環境で新たなスタートを切ったと思います。

私も原点を見失わずに新年度も邁進していきたいと思います。