「ピアノは脳の発達に良い」理由(再考その3)
2016/06/27
以上が「ピアノを続ける事が脳の発達に良い」と考える理由です。
子供達を長い目で見て育てる気持ちを持つことが大切
小さな子供に目標を決めて達成させるのは、なかなか上手くいかない時もあるかと思います。
ですが長い目で見て、子供達に少しずつ「自分が決めた目標を守らせる」事で、次第に「自分が次のステップに上がれる」事を体験させてあげるべきだと思っています。
前頭前野が発達するのは人間に特異的であって、チンパンジーなど他の霊長類には見られない現象なのだそうです。
そもそも前頭前野の役割は「我慢をするため」の脳ではなく、今、遊びたいのを我慢して優先するべき事をやっておくと将来こうなれると言う「未来の計画に対して予測を立てる」機能なのです。
私の教室の卒業生の中には「東京大学 文Ⅰ」「京都大学 理学部」「医学部系・薬学部系大学」やいわゆる偏差値が高いと呼ばれる国公立大学へと進学した生徒さんが少なからずおります。
勿論、難関大学へと進学を決めたそのこと自体、とても素晴らしい事で、当人たちの努力も並大抵の事では無かったと思います。
ですが私が本当にお伝えしたいのは、そのほとんどの生徒さんは義務教育を修了する頃には「将来の目標」を持っていたと言う事です。
「将来、宇宙の事を研究したい」「学校の先生になりたい」「お医者さんになって人の役に立ちたい」。
具体的な目標から漠然とした将来の夢までそれぞれの子供によって様々でしたが、「こうなりたい未来の自分の姿」はイメージ出来ていました。
目標が定まっている人間は、次に自分がどういった行動を取れば良いのか常に考え、それに向けての努力を惜しみません。
「ピアノが脳の発達に良い」理由は、「ピアノを弾く作業で脳内を活性」させて「ピアノを続ける事で前頭前野を育てる」事だと思っています。
それは子供達自身が「なりたい自分」に近づける第一歩の手助けとなる可能性があると信じています。
関連記事
-
コロナ禍で読んだ本について その1前編
随分と長い間ブログを書く事をサボっており、前回の投稿から4ヶ月も経ってしまいまし …
-
コロナ禍で読んだ本について その1後編
この様に難しいノーベル賞級の論文を、「誰が読んでも理解できる」レベルにまで落とし …
-
「ピアノは脳の発達に良い」理由(再考その1)
ホームページのコンテンツの中にもありますが、「ピアノは脳の発達に本当に良いのか? …
-
嬉しいニュース♪
11月に入り、朝夕は涼しさを通り越して肌寒さを感じる様になりました。 ですが日中 …
-
夏休みスタート!
学生さん達は夏休みが始まりましたね。 私が学生だった頃に比べて夏の暑さが全く違う …
-
乳幼児の習い事
土曜日の21時からEテレで放映されている「すくすく子育て」と言う番組をご存知です …
-
時間管理能力を上げる!
6月も中旬になり、ジメジメとした日々が続いています。 新しい生活のサイクルにもだ …
-
絶対音感をつけると良い事があるの?
今日は嬉しい事がありました。 炎天下の中、涼みがてら(?)スーパーに買い物へ行っ …
-
データに基づく学習方法
昨年、出版され話題になった書籍です。 現在もアマゾンの「一般」「教 …
-
先輩ママの体験談
ピアノと言う習い事は、始めた当初は楽しく通っていても本が進み、曲が難しくなってく …
- PREV
- 「ピアノは脳の発達に良い」理由(再考その2)
- NEXT
- 6月のレッスン休講日