ピアノの練習に向かわせるには
5月の中旬を過ぎ、学生の方達はそろそろ新しい生活にも慣れてきた頃だと思います。
一時的な興奮状態が落ち着いてくると、次にやって来るのが「何となくマンネリ気味」です。
ピアノも同様で、「練習しなくちゃいけないのは分かっているけど、何となくやりたくないんだよなぁ」と練習を億劫に感じ始めます。
こちらの傾向、体力もついて適応能力も発達してきた小学校高学年以降の生徒さんにはあまり見られませんが、小学校中学年以下の生徒さんはこの時期によく起こる症状(?)です。
しかしピアノと言う習い事はある程度、家庭で練習をやってこなければ、「練習をしてこなかった」→「翌週も同じ曲をやってくるよう言われる」→「この前と同じ曲なので飽き飽きして練習する気が失せる」→「また翌週も同じ曲を練習するように言われる」。この悪循環に陥ります。
子供本人が「ピアノが習いたい」と言ったのに家でちっとも練習しない。
保護者としてもせっかく始めた習い事であるし、このまま中途半端な状態で辞めてしまうと全てにおいて途中で投げ出す人になってしまうのではないかという危惧もあるでしょう。
ではどうやって家での練習に向かわせたら良いのでしょうか?
ピアノの練習をお家での生活の中に組み込む
私が生徒さん達にお勧めしているのは、学校の時間割の様にピアノの練習を家庭生活の中にきちんと組み込む事です。
「時間が空いた時に練習する」では、多くの人間は色々と理由を付けて練習をしないものです。
ほとんどのご家庭は就寝時間から逆算して、大体「何時頃から夕食」「何時頃からお風呂」と決められているのではないでしょうか。
その中に「何曜日の何時からはピアノの練習」と明確に決めて、家での時間割の中に組み込んで生活する方が効果があります。
複数の習い事を掛け持ちしている子供や、保護者のお仕事の都合でピアノがある自宅に帰ってくるのが遅い子供もいるでしょう。
あまり無理のない範囲で設定するのがポイントです。
家族の人もぜひ協力を!
一度練習の日取りを決めても、それを継続して実行しなければ意味がありません。
しかしピアノの練習とは、たった独りでピアノに向き合わなければならない孤独な作業でもあります。
特に小さい子供さんはせっかく練習していても、隣で兄弟がテレビを見ていたりゲームをしていたりすると気が散ってしまいがちです。
また家族は何だか楽しそうにしているのに、自分だけがピアノの練習という苦行(?)を強いられている「疎外感」も感じているかもしれません。
ですので誰かがピアノを練習している間はテレビを消し、他の兄弟も学校の宿題や家庭学習をしたり、保護者も仕事や家事をする「全員が勉強や仕事をしている時間」を作り出す協力をお願いしたいと思います。
下に小さい兄弟がいるご家庭は、この様なお知らせをピアノの置いてある部屋の入り口やリビングの見える所に掲げておくと「静かにしようね」と促しやすいかと思います。
ぜひご協力を!
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