和音の転回形の学習
2016/09/10
本日までが「サマーチャレンジ」月間でした。
最終日に滑り込みセーフで「ごほうびグッズ」をゲットした生徒さんがいましたよ。
Mちゃんです。
今日は他のお友達がどんどん「ごほうびゲット」を達成しているのを知って、今週はかなり練習したそうです。
彼女はちょうど眠気を誘う15時からのレッスンの生徒さんですが、今日からテキストの内容が「和音の転回」のお話に入ったので、更なる睡魔がっ!。
でもレッスン終了まで眠い目をこすりつつ頑張りました。
生徒さん達を手こずらせる、この「和音の転回」とは一体何なのでしょうか?
和音の転回とは?
ド・ミ・ソの3つの音を例にとります。
上記の3つの音で和音(同時に複数の音を鳴らす事)を弾く場合、「ドミソ」と弾くと和音の一番下の音(鍵盤上ですと一番左側)は「ド」となります。
これを和音の「基本形」と呼びます。鍵盤上ですと、ド・ミ・ソのそれそれの鍵盤が等間隔に空きます。
ド・ミ間は鍵盤1つ分(3度と言います)、ミ・ソ間も鍵盤1つ分ずつ離れていますし、ド・ソ間は鍵盤3つ分(5度)離れています。
次に和音の一番下にいるドを「上のド」に移動させます。すると鍵盤の並びは「ミ・ソ・ド」となります。
これを和音の「第一転回形」といいます。鍵盤上ですと、ミ・ソ間は基本形と同じ鍵盤1つ分(3度)しか離れていませんが、ソ・ド間は2つ(4度)離れる事が分かります。
またミ・ド間は鍵盤4つ分(6度)離れています。
更にこの「第一転回形(ミ・ソ・ド)」の和音の一番下にいるミの音を一番上に移動させます。
すると和音の並びが「ソ・ド・ミ」に変わり、これを和音の「第二転回形」と呼びます。
ソ・ド間は鍵盤2つ分’(4度)離れますが、ド・ミ間は1つ分(3度)しか離れません。
またソ・ミ間は6度となります。
更に更にこの「第二転回形(ソ・ド・ミ)」の和音の一番下にいるソを一番上に移動させると「ド・ミ・ソ」となり、基本形に戻ってきます。
要は「和音を構成している音の配置を変えている」のです。
では一体なぜ、配置を変える必要があるのか?それは和音を弾いた時の「響きの聴こえ方」の違いが重要だからです。
人によって聴こえ方は様々ですが、一般的に基本形の響きは「安定感」「硬質」で、第一転回形は「解放感」「柔軟」と言われています。
また第二転回形は「不安定」と言われますが、楽曲の中で使用されないという意味ではありません。
『なぜ作曲者はこの和音を使っているのか?』を考える事がどう演奏するべきかの手がかりになるのです。
楽曲により近づく為にも、和音の勉強は必要な事だと思います。
関連記事
-
-
初めての「ダルクローズ・リトミック」体験! その1
11月も末になり朝夕が冷え込み始め、ようやく秋らしい季節となってきました。 今日 …
-
-
補講日のレッスン
8月30・31日は本来ならレッスンは休講なのですが、新規入会の生徒さんもいますの …
-
-
2019年度 公開レッスン その2
公開レッスン、2人目の代表生は小学5年のNちゃんです。 小学3年生でピアノを始め …
-
-
初めての「ダルクローズ・リトミック」体験! その2
後半部は2年生から6年生までの生徒さん対象の「音価(音符の長さ)」を動きで体験・ …
-
-
2017年 連弾合同レッスン その1
2017年の発表会に向けての連弾合同レッスンは、実は大人の生徒さんペアはもう始ま …
-
-
中学生のレッスン
金曜日の19時過ぎからは中学生のY君のレッスンです。 (ちなみにもう一人、同じ中 …
-
-
本日の新たな中級レベルさん
今日も新しく「中級」にレベルアップした生徒さんが現れました! 小学3年生のHちゃ …
-
-
中級にレベルアップしました!(令和その3)
気候も良くなり小規模運動会や遠足など様々な行事も少しずつ再開されて、ようやく「学 …
-
-
新年度への準備
4月からのレッスン開講予定表を作成しました。 また私の教室は一年毎にレッスン時間 …
-
-
ピアノを弾く時の姿勢 その1
ピアノは姿勢が大切 私の教室は3歳半からレッスンを受け付けていますが、 その年齢 …
- PREV
- 補講日のレッスン
- NEXT
- おススメクラシック音楽 ~9月編~