ピアノの脱力方法 その1
ピアノにおいても「脱力」という意識はとても大切です。
文字通り「力を抜いている」状態を指しますが、完全に体中の力が抜けきっている事ではありません。
野球やテニス、ゴルフ等のスポーツで使われる「脱力」と同じで、「必要時以外は最低限の力しか入っておらず、ヒットさせる瞬間だけに力を集中させる」のが正しい脱力です。
文章にしてしまうと簡単ですが、この「脱力」している状態を維持するのがスポーツと同様、ピアノも難しいのです。
そもそもピアノの鍵盤は床面に対して平行に存在しているので、それを弾く為には腕も床面に対し平行に「持ち上げておく」必要があります。
地球の引力に逆らって腕を持ち上げ続けているのにはそれ相応のエネルギーが必要です。
しかも演奏している間、ずっと持ち上げ続けている訳ですから腕が段々重たく感じてきて、その結果手首や前腕部分に負担がかかり、時には痛みを伴ったりする場合もあります。
そうならない為にも「必要最低限の力しか使っていない」状態を知り、それを維持する事がとても重要になってきます。
筆を使っての手首の「脱力」の確認
脱力の方法は色々とありますが、まずは「余計な力が抜けている状態」がどういった状態かを体験する必要があります。
私の教室では、手首の脱力の確認の為に習字で使う筆を使用しています。
筆を習字の時の様に持ってもらい、ピアノのふたの上でくるくると円を描きます。
その際、「半紙が破れないようにね」等の声掛けをして、ふたに押し付けすぎて筆先が潰れてしまわない程度の力で描く事を気を付けさせます。
学生さんですと、学校でも「書道の時間」は必ずあるのでイメージがしやすいかと思います。
この様にして、必要最低限の力しか入っていない手首の柔らかさを体験させています。
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