音楽教室の役割
「今週は全部の曜日でレッスン風景の画像をアップしよう」と決めていたのですが、撮影できたのは今日までわずかに1日だけという始末。
言い訳するのではありませんが、レッスンが開始した時はちゃんと覚えているのですが、白熱(?)してくるとついつい撮り忘れてしまい、レッスンが終了する時になって思い出し、反省します。
私が予想している以上に沢山の方がこちらのブログを読んでくれている様で、保護者からも「楽しく読んでいます」「他の生徒さんも頑張っているのが分かるので、励みになります」と好評頂いているので、もっとアップする事を心掛けたいです。
さて本日金曜日は中学生男子達のレッスンですが、うち1人のY君は中間テストの真っ最中なのでお休みです。
しかしもう1人のY君は遠足帰りでもやってきました。
明石海峡大橋を渡って須磨まで行っていたそうで、「帰りのバスの中で寝ていた」らしく、ややお疲れ気味。
それだけでなく中学校に入って半年が過ぎ、色々とフラストレーションが溜まっている様子でした。
「思春期とはそういうもの」と言ってしまえばそうなのですが、Y君の話を聞いていて核心をついている部分もあり、私達大人が思っている以上に子供達は周りをよく見ているのだなとあらためて気が付かされました。
小学生は小学生で悩みがあると思いますが、中学生にもなると今まであまりうるさく言われなった「成績」や「順位」に対する周囲からの風当たりが俄然、強くなります。
本人達からすれば自分なりに頑張っているつもりでも、それが正当に評価されていない事に納得できないのは我が身を振り返ると理解できます。
ですが周りの大人達、特に保護者らの「もっと頑張れるはずだろ」と言いたくなる気持ちも分かります。
子供達も薄々はそれに気が付いているので、そのあたりの葛藤がまさに「思春期」なのだと思います。
長い期間、生徒さんと付き合っていると彼らの心の変遷ぶりを間近で見る事もあります。
子供の頃夢見た「理想」と「現実」の落差、それに向けての「奮起」や「諦念」等、現実と向き合いつつある彼らにとって音楽が心の拠り所となってくれる事を願っています。
また時として悩みを打ち明けられる事もあり、その様な時に教室が「心の避難場所」の役割を果たしていることも痛感します。
現実と向き合う事はエネルギーが必要ですが、音楽も芸術の一部である以上、自らを表現しようとする試みや己の中の混沌とした想いの発露が演奏に奥行きを与えるのもまた事実です。
口では表現できないあれやこれやを、ピアノを通じて誰かに伝える事が出来る事を教えるのも音楽教室の役目と考えています。
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