ツェルニーってどんな人?
今日も「スケールテスト」合格者が現れました。
Aちゃんです。この後にお姉さんのYちゃんも習いに来ていますが、Yちゃんの方は以前にスケールテストは合格済みです。
ですので「お家でもスケールのテスト問題を出すのを手伝ってあげてね」とお願いしていたのですが、姉妹で上手く協力し合い、無事に一発合格出来ました。
ちなみに私の教室では「中級コース」の生徒さんは「ツェルニー(チェルニー)練習曲」を勉強する人が多いのですが、ブログをご覧になっている方々はお気づきかと思いますが、同じツェルニーであっても各自異なる教則本を使っています。
ピアノを習っている人のほとんどが一度は学ぶこの「ツェルニー」とは一体何者なのでしょうか?
ツェルニーはベートーヴェンのピアノの弟子だった
カール・ツェルニーは、1791年オーストリアのウィーンに生まれました。
幼少の頃よりピアノ教師であった父親にピアノの手ほどきを受け、その後ツェルニーはわずか10歳で楽聖ベートーヴェンに師事します。
やがてツェルニーは卓越したテクニックを持つピアニストに成長し、その実力は師匠であるベートーヴェンをしのぐほどであったと言われています。
とても温和な人柄だったらしく、ウィーンでピアニストとして活躍した後、家業を継いでピアノ教師に転向します。
ツェルニーのピアノレッスンはとても評判が良く、高名なピアニストもたくさん育てました。
彼の作品は交響曲など多岐にわたり、その数はピアノ曲を含めて1000曲以上あると言われています。
日本では特に「練習曲」が広く知られていますが、教則本の内容が難易度別に分けられていて、少しずつ難しい事にチャレンジできるように配慮されています。
また1冊の中によく似た楽曲がいくつかあり、それらを反復練習する事によって基本的なピアノの技術を定着させる狙いもあります。
その為、私の教室では生徒さん一人ひとりの年齢や手の大きさ、理解力によってどのツェルニーを使用するか判断して決めています。
大人の生徒さんも始めは自分が弾いてみたい曲だけを習う方がほとんどですが、それだけではやがて技術に行き詰まりを感じるらしく、今では全員ツェルニーも練習してもらっています。
練習するのが億劫に感じる時もありますが、頑張れば頑張った分だけ実りの大きい教則本、それがツェルニーだと思います。
関連記事
-
-
連弾合同レッスン 大人編その1
学生さん達は冬休みに突入しましたが、今回の休みは連休が最初と最後にあるので例年よ …
-
-
2018年度 連弾合同レッスン その9
本日も2組の連弾ぺアをご紹介します。 昨年4月からお稽古を始めた4歳のAちゃんと …
-
-
大人の生徒さんのピアノレッスン
学生さん達は春休みの真っ最中ですが、私の教室は一足早く3月28日から新学期がスタ …
-
-
やり続ける事の大切さ
今日、Hちゃんのレッスン終了後にお母様と今後のレッスンの方針をお話していた時、思 …
-
-
中級にレベルアップしました。
小学1年生のS君、「スケールテスト」が無事に合格しました。 これにより「初級」を …
-
-
中級にレベルアップしました!(令和その8)
じわじわと感染が広がりつつある新型コロナの変異株について不安を感じない日はありま …
-
-
2016年公開レッスンの様子(動画)
2016年11月6日(日)に行われた公開レッスンの一部です。 ギロック「魔法の木 …
-
-
2017年 連弾合同レッスン その2
本日の連弾合同レッスンは、小学2年生同士生徒さん、MちゃんとS君のぺアです。 学 …
-
-
ドレミは日本語?
私の教室ではピアノを習い始めて日が浅い生徒さんは、発表会に参加しません。 人前に …
-
-
調号の付け忘れを無くす為には
夏休みも残り1週間程度になってきました。 今日も「ごほうびグッズ ゲット達成!」 …
- PREV
- 中級にレベルアップしました。
- NEXT
- 玉ひもで指の関節を鍛える